2019年3月19日(火)

間借りカレーメインに-飲食店開業&経営日記3

飲食店開業&経営日記第3話です。どんなお店にするか業種を決めたフローについて書いています。

初めからご覧になる方はこちらの飲食店開業&経営日記目次からどうぞ。

物件が決まったとして、新宿三丁目駅徒歩3分、階段で4Fの三等地で何ができるのか。自分のこの1週間2週間のランチ外食で行ったお店を思い浮かべたのですが、やはり階段で4Fどころか階段で2Fのお店にも行っておらず。ランチで階段を4Fまで登りたいほど食べたいものが何なのかを考えると、ちょっと難しそうだと思いました。

そこで、最近話題になっているゴーストレストランをテストしてみようかと。ゴーストレストランとは宅配専門店のことで、お店で配達用のバイクや配達スタッフを用意せず、UberEatsなどデリバリー代行業者などを利用して、ただ料理を作ることに特化した飲食店のことです。

客席がないのでメニューを作る必要もなく、店内のBGMや掃除も不要、ホールスタッフの採用もシフト管理も一切不要で、ただ料理だけ作ればあとは代行業者がやってくれるという。今回の4Fという悪立地にはぴったりの業態かもしれません。

ゴーストレストランにすることを決め、じゃあ何をデリバリーで提供するのか。UberEatsで人気の料理は何なのか、デリバリーしやすくて、作ってから10分後でも美味しく食べられる料理で、ランチで食べても大丈夫で、提供時間が短い食べ物。

色々と検討した結果、3択になりました。1つはカレー、もう一つはサラダ、もう一つはジュース。カレーはUberEatsでも人気で、ランチでは定番。仕込みさえしてしまえば提供時間はご飯とルーを盛ってトッピングするだけ。サラダはやはりUberEatsで人気。これもトッピングで色々とアレンジできる。ジュースはタピオカミルクティーブームで注文数も多く、提供も簡単そう。

3択でカレー、サラダ、ジュース、どれにするかを検討した結果、カレーにすることにしました。理由は、単純にランチとして誰からも愛されると考えると、サラダやジュースはランチとして認めない人も多そうだなと。また、サラダは生物なので食材が余った際のロスが気になり、ジュースはそもそも自分がそこまで好きではないのでやりがいがないということも、カレーを選んだ理由です。皆さんも「儲かりそうなもの」よりも、「ひとが喜んでくれそうなもの」「自分が好きなもの」を選ぶことをお勧めします。

 

カレーを提供すると言っても流石に自分で毎日カレーを作るのは難しそう。例えば20食出すとして毎日20人前のカレーを作りながら、よじげんスペースの仕事をこなすのは…ちょっと難しそうで。セントラルキッチンで作ったカレーを届けてもらってお店では盛り付けるだけで調理なし、これが安定的に継続できる仕組みだと思いました。無理して最初の1-2週間だけ続けても仕方がないと思うんですよね。

 

そこで、カレーはすでに専門店として運営しているカレー屋さんに加盟して、ルーやノウハウをお借りすることにしました。今回お願いしたのがカリガリカレーさん。

 

秋葉原で人気のカレー店『カリガリ』が、飯田橋に「間借り店」としてオープン! その理由がスゴかった!

https://www.gnavi.co.jp/dressing/article/22043/

 

「昼間の間借り営業だったら、たとえばお子さんのいる主婦の方が、保育園にお子さんを預けたあとに15時頃まで働いて、そのあと保育園に迎えに行くこともできると思うんですよね。『カリガリ』だったら、そもそも昼間しか営業していないので」と二木さんは話す。

この記事を見てよじげんスペースの理念にとても近い思いがあり、直接msgを送ったところ実際にお会いすることになり。間借りでデリバリー専門のカリガリカレーを出す実験をしようということで合意しました。

※写真は今回ゴーストレストランで提供するカレーではなく、カリガリカレー新宿店で出されているもの。

 

新宿三丁目で、デリバリー専門の間借りカレー屋さん、ここまで決まってきました。

つづく。

 

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記事を書いた人: にゃんこ先生

外食産業のデジタルトランスフォーメーションに詳しい専門家。フードデリバリー、ゴーストレストラン、クラウドキッチンについて、自らもゴーストレストランを運営するなど、業界の中から実際に体験した情報を発信。ねこ好きの犬派。

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