2019年2月20日(水)

間借り開業のフロー

みなさんこんにちは、間借り物件情報よじげんスペースの荒木です。

好きな食べ物はホタテのマスタードソースです。半生の柔らかいホタテ、チーズの効いた濃厚なマスタードソース、プリップリのブラウンマッシュルーム。思い出すだけでもたまりません。

間借り開業

さて、今回は間借り物件を選んでからお店を開業して、閉店するまでの流れをご案内しようと思います。

なお、よじげんスペースに掲載されている間借り物件についての記事になりますので、直接個人間で間借りする場合などは一部内容が異なる可能性もあります。

本当は10000文字を超える長文を書きたいのですが、読みやすさを考慮してサクサク進めますので、不明な点はLINEよりご相談お待ちしております。
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目次:

1、間借り物件を探す

2、間借り物件を内見にいく

3、契約、初期費用支払い

4、間借り店舗開業準備

5、開業初日

6、間借り店舗の日々の運営

7、間借りを止める時の準備

8、閉店、間借り終了

9、メリット・デメリット

 

1、間借り物件を探す

よじげんスペース(https://4jigen.space/)から物件を探します。

選ぶポイントは5つ

・場所

・広さ(家賃)

・利用可能な時間(ランチ、ディナー、深夜など)

・週何回やりたいか

・直感(結構大事です)

見に行きたい物件が決まったら、物件ページ下部のフォームより内見希望日時を入れてください。

 

2、間借り物件を内見にいく

メール(LINEで問い合わせた方はLINE)で内見日程を調整したら、当日は指定されたお店まで直接行きます。「よじげんスペースで内見依頼を出したXXです」とお伝えください。

よじげんスタッフの案内ではなく、貸主さんが直接お店を案内してくれますので、各種チェックを。

内見チェックポイントは4つ

・全部見て写真or動画を撮る

・よじげんスペース掲載内容が間違いないか確認(時間など)

・冷蔵庫や物置など可能な範囲を確認

・人間として、貸主と一緒にやっていけそうか直感を確認

3、契約、初期費用支払い

内見後に借りるか辞退するかをよじげんスペースまでご連絡ください。もちろん、数日お悩みいただいても大丈夫です。

借りる場合にはクラウドサインを利用してネット上で契約となります。印鑑等を押したり郵送する手間はありません。契約が終わると請求書が発行されます。

契約形態は空き時間の業務を受託する委託契約になりますので、物件を借りた!というよりは、自由度の大きい委託店長として採用された、と考えると間違いないと思います。自分で内装工事などは厳禁です。

 

初期費用(月額使用料3ヶ月分)

・よじげんスペース利用手数料1ヶ月分

・内装利用礼金1ヶ月分

・保証料(掛け捨て)1ヶ月分

※10万円の物件だと、消費税を合わせて32.4万円の請求になります

※契約日によっては日割り家賃や前家賃の請求が別途あります

 

提出書類

・身分証明書(免許証等)

・食品衛生責任者受講証明書(東京都の場合こちら

※食品衛生責任者講習は1日で終わりますので必ず受講ください。以前取得済みの方は新規で受講する必要はありません。

 

4、間借り店舗開業準備

契約書の利用開始日前日までに、開業準備をしましょう。

貸主の方とも連絡を取って、調理器具や食器等が借りられるかなど細かいチェックを。

・仕入れ

・バイト

・メニューやカードデザイン

・看板(既存店看板の上にポスターなど)

・チラシ作成と配布

・電子マネーやクレカの決済端末申し込み

・食器(利用して良いものがあるか確認を)

よじげんスペースで、開業時に必要になる上記業者さんの紹介を行なっておりますので、ご希望の方はご利用ください。

5、開業初日

物件利用開始日には、貸主さんがついて利用方法などをもう一度説明してくれます。鍵の取り扱い方、電気機器類、衛生管理、営業終了後の掃除など、指示に従ってください。

利用初日には、搬入や実際の調理テストなどを行うかと思います。同時にプレオープンとオープンの日を決めましょう。

プレオープンは友人知人や関係者を招いて、実際の店舗運営のテストを行うお披露目の日になります(やらなくても問題ありません)。

オープン日は、事前に店舗前に張り出して、チラシを配って、お店ができることを知ってもらいましょう。

そして、開業です。

6、間借り店舗の日々の運営

基本的な運営は飲食店の一般的な運営と変わりませんが、いくつか間借り独自の運営作業があります。

・レジ:

店舗のレジと分ける必要がありますので、iPadやiPhoneのレジを利用します。よじげんスペース側から提供されますのでご安心ください。店舗から業務委託を受けている契約内容になりますので、日々のレジ入力による売り上げ報告は必須になっています。

 

・毎月1日の支払い:

1ヶ月分の売り上げ報告と、その20%+TAXを家賃がわりによじげんスペースへお支払いただきます。レジが自動で計算しますので手間はありません。1日が土日祝日の場合には翌営業日になります。1日に支払いができない場合には2日、3日、と待ちますが、支払い履歴は記録されていますので、遅れた場合には委託契約が解除されたり、今後よじげんスペースで物件が使えなくなったりします。

※家賃支払いの遅れ等借り手側に不備がない限りは、委託契約の解除は基本的にありませんのでご安心ください。

 

・毎月1日の報告:

貸主さんとのやりとりについて、よじげんスペースへクレームや気が付いたことなどを毎月1日に報告いただきます。その際に、5点満点で1−5までの評価もつけていただきます。よじげんスペースではこれらの評価を元に貸主さんの信用評価を行なっており、手数料の減額、人気物件の優先手配等を行なっていますので、非常に重要です。

借り手が何点をつけたのか、どんなクレームを書いたのかは、貸主にはわかりませんので、どうぞ正直にご相談ください。内容次第では、よじげんスペース側で対応に動きます。

7、間借りを止める時の準備

前月末日までに、メールやLINEなど形が残る形式で退去をご連絡ください。

例えば9月末日で止めたい場合には、8月31日までにご連絡を。

 

8、閉店、間借り終了

最終日の前日までに営業をお止めいただきまして、最終日には備品の搬出や清算を行います。

 

9、間借りのメリット・デメリット

以上、間借り開業フローとなります。

間借りのメリットは一言で言うと開業費用が安く済むことです。

家賃25万円のお店を借りるだけで不動産屋さんに300万円以上支払って、内装で300万、厨房設備で300万と1000万近いお金を掛けてお店は開業できるのですが、間借り物件だと50万以下で開業できます。

居抜き物件を150万円ぐらいで買えると費用がグッと抑えられますが、それでも500万円ぐらいはかかってしまいますから、間借りは本当に予算が少ない場合に重宝します。

 

デメリットは、委託を受けて働いている店長という立場から自由度が低いことでしょうか。例えば店舗名、営業時間、店内のデザイン、新しい厨房機器など全て自分では決めることができません。

 

間借りからスタートして半年ぐらいで自分のお店が「イケてる!」と言う場合にはお金を貯めつつ、これまでの売り上げ推移を持って公庫にお金を借りに行けば普通の物件に移転することもできます。

反対に、スタートして半年もすれば「イケてない、、」ということもわかるでしょう。無理にジタバタせず閉店して仕切り直しもいいと思います。お店を閉めやすいというのも間借りのメリットですね。

 

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記事を書いた人: にゃんこ先生

外食産業のデジタルトランスフォーメーションに詳しい専門家。フードデリバリー、ゴーストレストラン、クラウドキッチンについて、自らもゴーストレストランを運営するなど、業界の中から実際に体験した情報を発信。ねこ好きの犬派。

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