売れる商品開発ができるなら儲かる
結局は商品開発です。作ったものを売るというより、売れる商品開発ができるのか。
UberEatsに合う商品を作れるか、ですね。
UberEatsでも店舗でも売れないと利益は作れませんので、例えば人気のない喫茶店がUberEatsやっても誰が喜んでくれないと思うのです。
どうやれば売上が上がるのか?
という思考回路に切り替わった瞬間に、もうそれは飲食店最大の目的である「美味しいものを提供して人を笑顔にしたい」という行為から下り坂に突入しています。
UberEatsでも、「どうやったら喜んでくれるかな?」と思っていれば、例えば店舗のメニュー表を同封してあげるとか、SNSに投稿しやすい様に写真映えする資材に変えてあげるとか、白米のない低糖質チェンジをしてあげるとか、毎日少しずつでも改善していけば、高いレベルのものに仕上がるはずで。
素敵なハンバーグ弁当
例えばこちらは最近UberEatsでわたくしのイチ推しである1,480円のハンバーグ弁当です。
はい、まずは外見が高級感漂う専用箱です。コンビニのビニルに入れた安い仕様とはことなり、まず手に取った紙箱の質感と高級感で心が掴まれます。
こちらが同封のカトラリーセット。全てオリジナルで作られた統一感のあるオシャンティ仕様。
ハンバーグ+9種類のお惣菜でできたお弁当で、それぞれ解説まで同封されています。
紙箱を開けると、優しい質感のボックスが。
メインのハンバーグ+9種類。この9種類のお惣菜を、何なのかわからずに食べるのと、先ほどの手書きイラストで解説を見ながら食べるのって、体験が全然違うんですよね。
説明なし「ひじきだ。」
説明あり「ひじきのラグー?そうかハンバーグと同じ豚さんのラグ〜なんだ。へーうまー!」
おこられないように、クレームが入らない様に、最低限の仕様を守った工業製品みたいなお弁当とは全然違うこの気遣い。アルミホイルでハンバーグのソースを受け止めつつ、さらにご飯の上に折りたたんだサランラップで、2重に、ハンバーグのソースがご飯に沁みない様な対策をしているわけです。
優しさと思いやりの違いってこういうところだと思うのです。
相手に直接見えるところで行動する「優しさ」、相手に気づかれない様に行う「思いやり」
このハンバーグ弁当は、「どうやったら喜んでくれるかな?」が詰まった、最高のUberEats商品だと思いました。
新宿近辺の方しか頼めませんが、ランチで行列ができる有名店ハンバーグWiLLが、ここまで完璧に仕上げてきたらそれは売れますよね。味も最高です。店で食べるより気楽なので、むしろランチに行くより好き。
UberEatsが儲かるかというのは、実はお店と同じで、ビジネスモデルの問題じゃなくて、喜んでもらえるものを作れるか?が結構重要なんじゃないですか、我々飲食人は、美味しいものを提供して人を笑顔にしたいという原点を突き詰めれば、利益は出るんじゃないか、というお話デシ。